Re-Genesis
再創生
機動戦艦ナデシコ
2次小説
descripted by Veneficus...
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第二話Bパート
『「緑の地球」は「遙か」』
1.
ヘラス・シティ、ユートピア・コロニー救難・支援隊到達拠点ABL。
ヘラス・シティで編成されたユートピア・コロニーの被災者を救援、輸送するために仮設されたベースキャンプである。
外部に対して光学的にも偽装されているシェルターの一つ、支援計画を運営する作戦室は暗く重い気配に支配されていた。
「キャンプFBDからの連絡が途絶えて早2週間…。我々がここに留まるのもそろそろ限界ですね」
ヤシマ・マゴロクは黒縁の眼鏡の位置を右手で整え、言葉を発した。
ユートピア・コロニーにチューリップと呼ばれる敵性母艦が落下して5ヶ月が過ぎようとしていた。
最も近い植民都市であったシリア・コロニーは木星蜥蜴との戦闘が激しく支援することができないため、比較的手薄なマリネリス・シティ、ヘラス・シティの両都市から共同で派遣した救援部隊の活動も2ヶ月を越える。
全部で30近い救援キャンプ。これまでは武装が軽微だったこともあってか、木星蜥蜴の主な攻撃対象となることもなく救援活動を続けてこれたが、最近は明らかに敵の攻撃が救援キャンプを狙ってきていた。
特にマリネリス・シティに近接するベースキャンプ7つは敵の集中的な攻撃によって既になく、避難民は寄る辺もなく海岸線へと追いつめられつつある。
海洋に隣接する両都市は高速の対地効果船による一斉輸送をはかったこともあったが、夜陰に乗じて出航した高速船が沈められたため、現在では潜水船舶を利用した隠密輸送に切り替えていた。以来、潜水船舶は食料や燃料などの物資を運んでは、避難民を乗せて都市に帰投している。
しかし、潜水艦を利用した輸送では、一度に運べる人員数は60人前後でしかない。また、劣悪な環境であるため、衰弱した人や体力のない病人や老人子供を運ぶわけにはいかない。
そのため、マリネリス、ヘラスの両都市防衛隊は全軍をあげた大規模な船団での護送を計画していた。
おそらくチャンスは一度だけ。
この計画が失敗した場合、両都市の防衛隊は護衛の航空戦力、海洋戦力の大半を失い、両都市の陥落を早める結果になるかもしれない。
現在残存する救援キャンプは17箇所、人員は7000人を越える。これらの人々を数カ所で同時に船舶に乗船させる。この撤収のタイミングは敵にとってもユートピア・コロニー生存者の全員を抹殺するチャンスである。
この時期、護る側、攻める側の双方が『その時』を見据えて激しい緊張下にあった。
「やはり、救援隊を出すべきではないかな? キャンプFBDがそう簡単に全滅するとは思えないのだが…」
「・・・こよみちゃんのことを言ってるのですか?」「う‥‥まぁ、それもあるが…」「‥‥‥」
ヤシマの言葉にグレッグ・カニンガムがぽりぽりと頭をかく。そこに一人軍服を着た女性士官が口を挟んだ。
「もちろん、彼女がそう簡単に死亡するとは思いませんが、これ以上、このベースキャンプを維持するのは危険です。期限までに間に合わなくなる可能性があります」
フェイエン・ノール少佐は浅黒い右手の甲で命令書を閉じたクリップを叩いてみせる。
「彼女の生存能力については皆さんもよくご存じのはず。彼女ならばひとりでもヘラス・シティまで戻ってきます。
我々が考慮するべきは今ここに保護されている人々の命なのです」「それは・・・そうだが…」
「確認する必要はないぞ。キャンプFBDは全滅だ」「・・・おまえ、いきなりそれかよ」
扉が開くと同時に彼らの聞き覚えがある甲高い声が響いた。
室内に集まっていた人々はほっとしたように扉を振り向く。フェイエンですら例外ではなかった。
「遅くなった。だが、その分の成果もある」
こよみは小さな体に大きく足を進めて会議の中心へと進み出た。
端末を取り出すと、いくつものウィンドウを開く。そこには現在展開している木星蜥蜴の部隊図が描かれていた。
「「「「「!!!!」」」」」「木星蜥蜴が使っている無人兵器の部隊間通信の周波数と変調コードが手に入った。『耳』があれば連中の艦隊の動きもわかる」
「いったい、どうやって!?」
フェイエンが震える声を隠さずにこよみに訊ねる。こよみは肩をすくめて見せた。
「キャンプFBDのおかげで、な」「・・・」
フェイエンは眉をひそめる。まるで、こよみがキャンプFBDを利用して木星蜥蜴の部隊間通信を捕まえたようにも聞こえたのだ。だが、フェイエンはすぐにその可能性を心の中で否定した。もしも、こよみが本人の口で言うほどドライな性格であれば、そもそも最初からユートピア・コロニーの救助を推し進めたりなどしていない。誤解されやすい性格だが、こよみの言葉の節々には素直でないヒューマニズムが溢れている。彼女がキャンプFBDを助けられなかった以上、助ける方法がなかったと考えた方が適切だろう。
ほかの人々はフェイエンよりも素直にこよみの無事を喜んでいた。彼らは大きな枠組みで適切な判断を下せるこよみの存在を今の時期もっとも必要としていた。
その決断一つで、7000人以上の人命がかかっているのだから。
「航空宇宙軍の偵察艦の乗員を救助した。もっとも、戻ってきたらキャンプ自体がなくなっていたがな」
告げる言葉に苦い思いを感じる。もし、こよみがあのときキャンプFBDにいたら、彼女自身助かっていたとは思えない。それを考えると、彼女もテンカワ・アキトの生きていた歴史ではすでに死んでいるはずなのだろう。
「この情報はやつの船からの提供だ。感謝しておけ」「感謝してるように聞こえないって」
エノラ・パーキンスが呆れたように突っ込みを入れた。場の雰囲気が軽くなる。それまでの先行きの暗さを思い計るような空気は、いつの間にかすっかり消え去っていた。
「使えるオペレータをかき集めるよう、軍に連絡しておいてくれ。
避難民の護送計画の全面的な見直しを要請する」
こよみがフェイエン・ノールの目を見て告げた。
フェイエン・ノールは大きく頷いた。
2.
ランドクルーザーの助手席からキャンプABLを眺める。
到着するなり、本来の乗員たちは周囲の人々に声をかけられながら仮設テントへと急いでいった。今、ここには彼しかいなかい。
周囲には久しく聞いていなかった人々のざわめきが響いていた。
単調な火星の荒野を車で走り続けた彼は、人々がいる、ただそれだけに痺れるような感覚を憶える。
キャンプABLは6つのキャンプの集合体だった。一つのキャンプには80人ほどが上空からの監視をさけて生活している。周辺のベース・キャンプが襲撃され続けていることもあって、このキャンプには多くの避難民が集まってきていた。
「これほどの人数が、生きていたのか…」
テンカワ・アキトは感慨を込めて呟く。
思い出すのは救援にきたナデシコへの乗船を拒んだ人たちの疲れ切った瞳。生きることに疲れ、感情を摩耗しきった目をしていた。
だが、ここにいる人々は違う。地球との連絡を絶たれ、逃げ場もなく、ただいつか迎える最期の時を予期しながらも、必死に今日を生きようとしていた。
その姿が眩しかった。
「こんにちは! あなたがテンカワ・アキト?」
ショートヘアーのきりっとした顔立ちの女性が、ランドクルーザーに近寄りアキトに声をかけた。
「ああ、そうだが?」「そう。私はササハラ・イオリ。こよみからあなたの世話をするように頼まれたわ。よろしく」「・・・そうか…」
アキトは納得すると、口を閉ざす。その姿にイオリは肩をすくめた。
「あなた、身体が動かないと聞いたわよ? 世話をしようという相手には愛想よくしておいた方が、これからのためにもいいんじゃないかしら?」
「・・・」
無言で答えるアキトにイオリはため息をついた。
「別に好意の押し売りをしようという訳じゃないわ。身体が動かないから、弱いからってあなたを見捨てたりしたら、私の後味が悪くなるでしょう? あなたがいろいろなことに諦めを感じるのは理解できるし、それに口を挟む気はないの。でも、私が生き残るのに手を貸してくれてもかまわないでしょう?」
イオリの奇妙な理屈にアキトは少し口を曲げて見せた。
「俺を見捨てると気分が悪くなるから助ける、か」「そうよ」
アキトの皮肉めいた言葉にイオリは胸を張った。・・・女性としての肉付きは、かなり薄いが。
「私はあなたを助けたい。だから、あなたを助けるの。これは私のエゴよ。
でもね、私は思うの。私のエゴが他の人のためになるなら、それは私が優しいということだわ。私は私がエゴイスティックに優しいことにプライドを持っている。でも、私だってこんなところで死にたくない。あなたが私のエゴに協力してくれれば、私が生き残る可能性は増えるわ。
だから、手を貸してくれないかしら?」
「‥‥くっくっく…」
そんなイオリのずいぶん利己的な科白にアキトは奇妙なおかしさを感じていた。こよみといい、このイオリという女性といい、火星で彼が出会う女性たちはどうしてこう自信家なのだろうか。
「わかった協力しよう」「ありがとう。助かるわ」
なんとなく高揚した気分でアキトは頷いた。礼を言うイオリ。
しかし、次の瞬間、イオリはいたずらっぽい笑みを浮かべて見せた。
「じゃぁ、最初のお願いはいいかしら?」「ん? なんだ?」「あなた、一月近くこよみたちと旅をしてきたのでしょう? ずいぶん匂うわよ?」「そうか? 嗅覚もほとんど感じないからな」
「そう。じゃ、行きましょうか」
勝手に納得すると、イオリは運転席に乗り込んだ。アキトが首をかしげる。
「どこへいく?」「決まってるわ」
イオリは楽しそうに顎をそらして笑った。
「お風呂よ。隅々まで洗ってあげるわ」「!! ちょっと、待て!」
アキトが叫ぶやいなや、イオリはランドクルーザーのアクセルを踏んだ。
「あはははは、協力してくれるのでしょう?」「それとこれとは、話が違ーう!」
身動きがとれないアキトをよそに、イオリは笑い声をあげながらキャンプの公衆浴場へ車を向けた。
「・・・拷問だ」「ははは、よかったじゃないか?」「うらやましい奴…」
話を聞いたこよみが口を大きく開けて笑い声をあげる。その視線の先でアキトは疲れ切ったような呆然とした様子で簡易設置のベッドに身を横たえていた。
あの後、イオリとリーホゥと名乗る少女たちによってアキトは浴場で裸に剥かれ、隅々まで洗われていた。二人がアキトのお相手をしたのは、単に介護免許を持っているためであり男性の介護士は足りない看護士がわりに忙しく、手配がつかなかったためだ。
手際よくてきぱきとアキトの体を洗うイオリと、優しく丁寧にアキトの身体を支えるリーホゥを前に、アキトは自分が解体されるような感触を憶えていた。
そう、陸揚げされたマグロの気分とはこういうものだったのだろうか。
さっさとアキトの服を剥くイオリとその行動の一つ一つに声を上げるリーホゥの反応にアキトは内心耳が熱くなってたまらなかった。しかも、周囲には他にも浴場を利用している人たちが彼らの反応をおもしろおかしく見つめていたのだ。
「どうだ、久しぶりにさっぱりした気分は?」「疲れたよ…」「ま、そりゃそうだ」
「あの年頃の娘たちは下手な軍隊よりやっかいだからな」「まったくだ」「違いない」
クッションの上に寝転がって肘をついたこよみが片手を上に開いて見せた。疲れ切ったようにうなずくアキトにエノラが腕を組んでうんうんと同意する。
久しぶりにほっとできるひとときだった。
これまでは上空からの監視に気をつけながら、木星蜥蜴の些細な痕跡にも用心すぎるほどの用心を重ね、ようやく仲間たちのところにたどり着いたのだ。
気楽な冗談も言いたくなる。
コンコン。
テントの入り口にぶら下げられている名札を誰かがノックする。
「どうぞ?」「いいかな?」
いぶかしげに首をかしげるこよみの言葉に柔らかな男性の声が応える。
テントの入り口をめくって、40近い小柄な男性が頭を覗かせた。
「エマニュエルさん!」「おんや?」「・・・」
こよみがはっと身を起こした。そして、すぐに立ち上がる。
「やぁ、こよみさん。無事でよかった」「ありがとうございます」
こよみが礼儀正しく挨拶する。エノラがアキトに向かって肩をすくめて見せた。
「こちらは写真家のエマニュエル・ガドナスさん。こっちは、テンカワ・アキトです」
「よろしく」「ああ‥‥‥」
アキトは愕然と頷いた。エマニュエル・ガドナスはアキトがユートピア・コロニーに住んでいたとき名前を聞いたこともある高名な写真家なのだ。
「・・・おい」「すまない」「いいんですよ。気にしてませんから」
くわっと目を剥くこよみをエマニュエルが穏やかにとどめた。
「新しい方が見えられたと言うことなので、みんなで写真を撮ろうと思ったんです」
「そうですか。よろこんで」「おーおー、猫かぶりよって」「・・・」
ぎろりとエノラをこよみが睨み付ける。こっそりと舌を出すエノラにかまわず、アキトは呆然とエマニュエルを見つめていた。
「なにか?」「・・・あ、いや…」
アキトが首を振った。
「お目にかかれて光栄です。ご高名はかねがね…」「ほう、君は僕を知っているのですか?」「・・・」
驚くエマニュエルにアキトが頷いた。その姿をこよみが鋭く見つめる。
「火星でしか評価されていないと思っていたのですが」「俺も…火星の出身ですから」「なるほど」
エマニュエルは納得したように頷くと、アキトの手を取って握手をした。
「車椅子をもってきたわ」「ああ、すまない」
イオリの声がテントの外から響く。
「それでは、行きましょう」
エマニュエルは大きく腕を開いた。
3.
話を聞きつけて人々が集まる。
こよみが困ったような顔をして中心に立ち、アキトとエノラが左右に並ぶ。付き添いのイオリが当然のようにアキトの車いすの後ろに立つと、リーホゥがはしゃいだ様子で横から顔を出す。
その騒ぎに何事かと顔を出した人々がさんさんごうごうと集まり、やがては手を離せない人や起きあがれない人々を除くほとんど全ての人たちが集まってきていた。
中央ではすました顔をしたこよみを子供たちが囃したてる。その周囲には中核となった面々が集い、うらやましそうに見ていた軍人も、手が空いた者たちから引きずられてくる。
かしゃりと機械音が響くたびに、ひとつひとつ、その情景が写し取られていく。
おそらくそれは、輸送作戦を控えた最後の機会。
みんなが写る、最後の機会のはずだった。
笑い声や子供たちの騒ぎ声が遠くで響く。
日はすでに落ち、テントの外に立っているのは夜を徹して歩哨に立つ兵士だけだ。
星の輝きが柔らかく周囲を照らし出すそんな夜に、エマニュエル・ガドナスはテンカワ・アキトを呼び出していた。こよみとエノラはなにやら作戦の準備で忙しいらしくテントに戻ってきていない。付き添いのイオリには少し席を外してもらっていた。
「いよいよ、輸送作戦が始まるね。これが僕たちが生きてユートピア平原を脱出できる最後の機会になるだろう」「・・・」
アキトはエマニュエルの言葉に応えない。なぜなら、アキトはすでにその答えを知っているからだ。
「だから、君に受け取って欲しいんだ。僕たちが生きた証を」
そう言うとエマニュエルは何かを握った右腕をアキトに伸ばした。そして、目の前でよく見えるように指を開く。そこには一枚のメモリーカードが納められていた。
アキトは視線で問いかける。
「なぜ‥‥俺に?」「ほんとはこよみさんに頼んだんだけどね。断られたよ」
エマニュエルは自分のカメラに視線を落とした。
「『私は必要とあれば情報を操作する側だ。あなたの”生きた証”を預けるには適任ではないな』なんてね。
それで問いかけたんだ。それじゃあ、誰が僕たちの生きた証を継ぐのに相応しいのかってね。彼女は迷わず君を指名したよ。
火星の記憶を君が継ぐべきだ、と」
「・・・」
「僕たちの生がそこにある。喜びも悲しみも献身も醜さも。もちろん全てじゃないけれど、僕たちがいた、その事実がこれには籠められている。
いつか、そう、いつか死んでいく僕たちが残すものは、別に愛だけじゃない」
アキトは目の前のメモリーカードを見つめる。
この中にはこれまでエマニュエルが撮ってきた多くの写真が納められているのだろう。その一枚一枚に彼らが生きて来た姿を、死んで行った姿を納めて来たのだ。
もちろん、多くのコピーをとってあるのだろう。これはそのコピーの一つにすぎない。
だが、アキトはこよみが彼を指名した意味を感じていた。
この一枚は、生き残る方法があるのだ。アキトとともに。
そして、この一枚を公開すれば、地球連合は、世論は木連との徹底抗戦を叫ぶだろう。虐殺される火星市民の姿は、いずれ訪れる彼らの運命と感じて。
その時、妥協などあり得ない。このカードは公開されてはいけないものなのだ。抹殺されなければならないのだ。
「受け取って、くれるかな?」
穏やかな言葉がアキトを突き動かす。ゆっくりと確かにうなずいたアキトにエマニュエルは腕を伸ばし、その首にメモリカードの付いたネックレスをかける。そして、安心したようにエマニュエルは微笑みを浮かべた。
「ありがとう」「・・・」
無言のアキトに礼を言ってエマニュエルが立ち去る。
感じないはずの重い感触を、アキトは首元に感じた気がした。
IFSの輝きとともに、端末を操作する。
開くウィンドウ。そこに、一つ一つのサムネイルが描き出される。
納められた画像は膨大なものだった。ユートピア・コロニー跡から始まり、無人兵器との戦い、殺される市民、絶望の中必死に生き延びようと努力する、醜悪なまでの生の姿。
その全てが一枚のメモリカードに納められていた。
アキトはふとその中に一枚の画像を見つけて大きく広げた。
それは先ほど撮った写真。
キャンプABLに集まった多くの人々の集合写真だった。
その中には、アキトの姿もこよみも、エノラも、いおりも、リーホゥもみんなみんな笑って写っていた。
「生きた証、か・・・」
だが、アキトは知っている。
彼らはみんな死ぬのだ。
エマニュエルが撮った写真もすべて破棄される。
地球連合と木連との講和の前に事実など必要ない。ナデシコが強く押し進めた和平が火星の人々が生きていた記憶すら消し去ってしまうのだ。
それは、虐殺以上に哀しいことなのではないのだろうか。
笑い、嘆き、悲しみ、喜び、怒り‥‥。
彼らが生きてきた中で感じるすべての思いが、根こそぎ抹殺される。
初めから彼らの存在などなかったように消し去られてしまう。
それはかつて木連の人々が受けた行いなのだろう。しかし、今度は決定的な違いがある。
みんな消えてしまうのだ。
全てが、全てが、全てが…。
絶望の刻が来る
全てを奪い去る最期の刻が来る
彼らの努力、その生
全てを奪い去る嵐が来る
その時、俺は…
あとがき
遠い国からこんにちは。
ごめんなさい。約束した二週に1本を出せてないです(しょんぼり)。
次はルリ・パートです。・・・たぶん(涙)。